清水寺
清水寺
きよみずでら
非常に大きな仁王門。清水寺の西端にある正門で、両脇に阿形の狛犬がおり、仁王像が安置されるこの門は、別名「目隠し門」と呼ばれています。確かにここから奥は見渡せそうにないですね。でも、本当に目隠しをされているのは別のところからの視線なのです。
この西門から見る京都市街の眺めが極楽浄土を彷彿とさせるほど美しく、夕日の見栄えが見事だったそうです。
そのような事があり「日想観(にっそうかん)」と呼ばれる、夕日を見て悟りを得るといった修法の修験場として使用された経緯があるそうです。
三重塔は、美しい朱塗りの塔です。847年建立、1632年に再建された三重塔は、高さ約30mと日本最大級です。2015年春に改修工事が完了し、朱塗りと各層の極彩色文様が鮮やかに蘇りました。三重塔の内部には大日如来坐像が祀られています。
仁王門をくぐり鐘楼の横を通ると、随求堂が見えます。清水寺の塔頭「慈心院」の本堂で、1735年に再建されました。
本尊は、秘仏の大随求菩薩(だいずいぐぼさつ)。堂の下を大随求菩薩の胎内に見立てた「胎内めぐり」が体感できます。
「清水の舞台」として知られている清水寺の本堂です。
現在の建物は、1633年に再建されたもので国宝に認定されています。
正面36メートル強、側面約31メートル、棟高18メートルの大堂です。
清水寺の舞台は、本尊の観世音菩薩に芸能を奉納する場所で、古くから雅楽、能・狂言、歌舞伎、相撲などが奉納されてきました。
「清水の舞台から飛び降りる」と言う表現の由来でもあります。
高さ13メートルの舞台から飛び降り、助かれば願いが叶い、死んでも成仏ができるという信仰から起こったそうで、1694年から1864年の148年の間に、237件もの飛び降り事件が発生していたようです。
奥の院
現在の建物は本堂と同じ時期の1633年に再建され、2017年に修復されました。「音羽の瀧」の真上に建っています。
本堂と同様の懸造りで、こちらも見応えがあります。
音羽の瀧
清水寺の開創の起源で、寺名の由来となったそうです。こんこんと流れ出る清水は「金色水」「延命水」と呼ばれ、「清めの水」として尊ばれてきました。3筋に分かれて落ちる清水を柄杓に汲んで飲み、「延命長寿」「恋愛成就」「学業成就」を願います。と言われていますが、上記の3つの願いについては諸説あり、元々は一つの滝であったことからどこの水を飲んでも色んなご利益があると思いますよ!
子安塔
聖武天皇・光明皇后の祈願所と伝えられていますが詳しい創建年代は不明。現在の建物は1500年に建立されたものです。三重塔の内部には、子安観音を胎内に宿す千手観音が拝祀され、その名の通り安産の神として信仰を集めてきました。