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【聚碧園(しゅうへきえん)(京都市指定名勝)】
客殿にある池泉観賞式庭園で、東部は山畔を利用した上下二段式になっていて、南部は円形とひょうたん形の池泉をむすんだ池庭が形成されています。
江戸時代の茶人の金森宗和(かなもりそうわ)による修築と伝えられています。
聚碧園の隅にある老木「涙の桜」は室町時代の歌僧頓阿(とんあ)上人が詠んだ「見るたびに袖こそ濡るれ桜花涙の種を植えや置きけん」の一首に由来し、西行法師が手植えしたとも、頓阿上人の友の陵阿(りょうあ)上人が手植したとも伝わり、近年は5月に白い花を咲かせます。
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【有清園(ゆうせいえん)(京都市指定名勝)】
宸殿より往生極楽院を眺める池泉回遊式庭園で、中国の六朝時代を代表する詩人の謝霊運(しゃれいうん)の「山水清音有(山水に清音有り」より命名されました。
青苔に杉や檜などの立木が並び、山畔を利用して上部に三段式となった滝を配し、渓谷式に水を流して池泉に注ぐようになっています。
春には山桜と石楠花(シャクナゲ)が庭園を淡く染め、夏の新緑、秋の紅葉、そして雪景色と季節毎にその色を美しく変えます。
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【あじさい苑】
弁財天から金色不動堂までの参道に数千株のあじさいが植えられています。
6月中旬から7月、苑内は小あじさいに始まり、希少な星あじさい(七段花)が咲き始め、山あじさいに額あじさいと紫陽花が咲き誇ります。
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【律川(りつせん)・呂川(りょせん)】
境内の北側を流れる川を「律川」、南側を流れる川を「呂川」と呼びます。
これは声明(しょうみょう)(仏教声楽)の音律の「呂律(りょりつ)」にちなんで名づけられたといわれています。
※写真の左側が律川で、右側が呂川です
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【二十五菩薩 慈眼の庭】
観音堂の横に広がる石庭の二十五菩薩慈眼の庭は、補陀洛浄土を模して二十五菩薩を配した庭園です。
参拝される前に公式ホームページにて確認をお願いします。