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【参道】
二の鳥居をくぐると石階段が続き、脇に赤い灯篭が並んでいます。
日が落ちて暗くなると、灯篭に明かりがともされ幻想的な光景となります。
また、冬に降雪があった際には見事な雪化粧となったり、秋には見事な紅葉等、四季折々の景色を楽しむ事が出来ます。
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【斎館】
私たち一般の参拝者には縁がないですが、神職の方が神事を行う前に心身を清めるために過ごす建物です。
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【社務所・授与所】
御朱印やお守りの他、手提げ袋などのお土産もあります。
またこちらには、御神水を一部使用して作った「御神水ラムネ」が販売されています。
ラベルの文字は宮司さんが手書きされたもので、珍しい赤色のキャップは特注品です。
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【御神水】
社殿前の石垣から貴船山からの御神水が湧き出ています。
夏は冷たく、冬は温かい御神水は枯れたことがないそうで、自由に飲むことも、汲むこともできます。
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【本殿】
水を司る龍神の「高龗神(たかおかみのかみ)」が安置された社殿で、拝殿の北側に建てられています。
創建の地である奥宮が洪水で流損したため、1055年に現在地に本宮が移されました。
以来、1863年までに36回余の御造替(ごぞうたい)が、1922年には国費をもって大修理が行われました。
現在の本宮は平成の御造営事業により、基礎からすべてを一新し建て替えられたものです。
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【拝殿】
拝殿は祭典を行い、参拝者が拝礼を行う社殿です。
参拝の際は手水舎で身を清めた後に、神前に進み姿勢を正します。
その後背中を平らにして腰を90度に折って、深いお辞儀を2回繰り返します。
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【権殿】
本殿の改築・修理の際に、神体を一時安置する仮の社殿のことです。
本殿の北側に建てられています。
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【手水舎】
参拝の前に身を清めましょう。
柄杓に水を汲んで左手を洗い、次に柄杓を左手に持ち替えて右手を洗います。
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【龍船閣】
二の鳥居から参道を昇った先にある休憩所です。
高台からせり出していて、緑に包まれた貴船の景色を楽しめます。
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【桂(御神木)】
樹齢400年、樹高30mの桂の木で、根元からいくつもの枝が天に向かって伸び、上のほうで八方に広がっています。
これは、御神気が龍の如く大地から勢いよく立ち昇っている姿に似て、貴船神社の御神徳を象徴するため御神木と敬われています。
貴船は古くは「気生嶺」「気生根」とも書かれていて、大地のエネルギー「気」が生ずる山、「気」の生ずる根源という意味です。
神道では体内の気が衰えることを「気枯(けが)れ」といい、古くから参拝者は御神気に触れて、気力の充実することから運気発祥(開運)の信仰がされてきました。
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【石庭 天津磐境(あまついわさか)】
昭和の作庭家の第一人者である重森三玲が昭和40年に、古代の人々が神祭りを行なった神聖な祭場の「天津磐境」をイメージし、全て貴船川から産出する貴船石で造った石庭です。
庭全体が船の形になり、中央の椿の樹がマストで、神が御降臨になる樹籬(ひもろぎ)でもあります。
神武天皇の母神の玉依姫が、浪速の津から水源の地を求めて黄色の船に乗ってこの地に来られたという神社創建の伝承に因んでいます。
また、その黄船は現在も奥宮に船形石として残っています。
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【絵馬発祥の社 えまのふるさと】
古来より歴代天皇は日照りには黒馬を、長雨には白馬又は赤馬を、雨乞いの社として名高い貴船神社に奉納して祈願されてました。
しかし、時には生馬に換えて馬形の板に着色した「板立馬」を奉納したと伝えられていて、この「板立馬」が現在の絵馬の原形と言われています。
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【白髭社】
境内入口の二の鳥居をくぐった参道の右側(東側)にある末社です。
天孫が降臨した際に、天照大神に遣わされた邇邇芸命(ににぎのみこと)を道案内した、国津神の「猿田彦命」を御祭神として祀っています。
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【祖霊社】
手水舎の右側(北側)にある祖先の霊を祀る末社です。
御祭神は「社人、氏子、崇敬者の祖先の御霊」です。
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【牛一社(ぎゅういちしゃ)】
御祭神は「木花開耶姫命」ですが「牛鬼」を祀るとも書かれています。
この牛鬼は妖怪ではなく、貴船明神が丑の年・丑の月・丑の日・丑の刻に、貴船山中腹の鏡岩に降臨の際にお供した鬼の姿の神、仏国童子と伝えられています。
どうやらこの仏国童子は口が軽かったようで、神界の秘密などを話し回ってしまったため、舌を八つ裂きにされて吉野の山に追放されます。
密かに貴船に戻って鏡岩の蔭に隠れて謹慎し続けたところ、貴船明神から許されました。
その後、仏国童子に子が生まれ、4代目までは仏国一族は鬼の姿をしていたそうですが、5代目にして人間の姿になり、子孫代々貴船明神に仕え、「舌(ぜつ)」という名を持つようになりました。
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【川尾社】
本社と同じく水神の「罔象女神(みずはのめのかみ)」を祀る末社です。
鈴鹿谷の下にあるので川尾社と称すると言われています。
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【鈴鹿社】
御祭神は「大比古命」を祀り、古伝に皇大神宮とされていました。
かつては本社裏手の鈴鹿谷の上に鎮座し、昔から伊勢の大神を祀ると言われています。
各交通機関公式ホームページをご確認ください。