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【最勝院】
平等院に2ヶ寺ある塔頭の1つで、天台宗系の単立寺院です。
1654年に京都東洞院六角勝仙院(住心院)の僧が平等院に移ったさい、その住庵を最勝院と呼んだのが由来だそうです。
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【不動堂】
災難除けの不動明王を本尊とし、並んで役行者(えんのぎょうじゃ)とも呼ばれる役小角(えんのおづぬ)の像が祀られている最勝院の本堂です。
隣接する地蔵堂は地蔵菩薩坐像をお祀りしている小堂です。
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【源頼政の墓地】
1180年5月に以仁王(もちひとおう)の令旨を奉じ、平家打倒を掲げた源頼政は宇治で決戦にて敗れ、平等院で辞世の和歌「埋もれ木の 花咲くこともなかりしに 身のなる果てぞ 悲しかりける」を残し自刃しました。
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【扇の芝】
宇治川にて戦に敗れ、平家軍に追撃された源頼政はこの場所で自刃しました。
最後を迎えるにあたり、軍扇をひろげて辞世の句を詠み、西に向かい「南無阿弥陀仏」と唱えたそうです。
これが史上初の自刃であったと言う説があります。
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【浄土院】
平等院の塔頭で、浄土宗の栄久(えいく)上人が、明応年間(15世紀後半)に平等院修復のために開創した寺と伝えられているそうです。
文化財である阿弥陀如来立像、帝釈天立像、養林庵書院障壁画などが管理されています。
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【羅漢堂】
茶師星野道斎とその息子たちにより1640年に建立されました。
主要部材が建立当時そのままに保存され、鏡天井に描かれた龍は彩色良く保存されています。
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【六角堂】
1902~1907年に行われた鳳凰堂の翼廊(よくろう、中堂の左右の建物。鳳凰の翼に相当)の解体修理の際に出た廃材を利用した山内にある建物です。
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【鐘楼】
全面に天人、獅子、唐草文様などの繊細な浮き彫りを施された、国宝に指定されている壮麗な梵鐘です。
古くより「姿(形)の平等院」、「声の園城寺」、「銘の神護寺」と称され、日本三名鐘の一つに数えられています。
現在鐘楼に吊されている鐘は、寸分違わぬ姿で復元されたもので、実物は平等院ミュージアム鳳翔館に展示されています。