平等院
びょうどういん
【観音堂】 創建当時の本堂跡に再建された、鎌倉時代前期の建造物です。 堂内には重要文化財の十一面観音立像が安置されていましたが、現在はミュージアム鳳翔館で展示されています。 全体的に簡素な建物ですが、垂木を地円飛角の二軒として、天平以来の格式高い様式に倣われ、「釣殿」とされていたこともあるそうです。 現在は、修理のため非公開です。
【養林庵書院(非公開)】 浄土院内にある江戸前期に建てられた檜皮葺の建物で、桃山城の遺構を移築したと伝えられているそうです。 障壁画が宇治市指定文化財に指定されており、床の間には雪景山水図が、襖には籬(まがき)に梅図、天袋には花卉(かき)図が描かれ、作風から狩野山雪工房の手によるものだそうです。 書院前の枯山水の庭園は明るく開けていて、細川三斎の作と伝わっています。