
平等院
平等院
びょうどういん
【帝釈天立像】
仏は衆生を悟りの世界に導くことを使命とする如来・菩薩・明王と、仏法や仏法を信仰する人々を外敵から守る【護法神】の役割を担う天部に大別できます。
帝釈天は天部の最高位にあり古くから崇められ、仏堂においては四天王などとともに須弥壇の周囲に配されるようになりました。
浄土院には、11世紀前半頃の作とみられる天部像が伝来しており、江戸時代に補作された台座には帝釈天の眷属である四天王が配され、江戸時代の什宝目録には「帝釈天並四天王」と列記されています。
しかし、この仏の来歴は不明で、なぜ帝釈天として信仰されるようになったのか、よくわかっていないそうです。
更に台座の修理が行われた際、四天王像のうち3躯が鎌倉時代まで遡り得る古い像であることがわかりましたが、この仏たちもまた来歴がわからず、帝釈天の台座に安置される以前の所在や詳細は明らかになっていないそうです。
【地蔵菩薩像】
欅材の一木から掘り出した高さ156cmの等身大の地蔵菩薩立像で、その穏和な彫りくちから十一世紀初頭に製作されたものだそうです。
右肩から腕にかけて、身をすくめるような不自然な形姿となっているが、これがむしろ長身の体躯を強調しています。
彫りくちは総じて浅く、また形式的に整えられ、顔面の彫り込みも浅く、丸みのある鼻・唇に細い両眼を刻み、ふっくらとした相貌に瞑想的な印象があります。
耳も耳輪を太く掘り出した紐耳で、この時代の特色を示し、体躯は反り身につくられ、これに応じて浅く平行的にそろえた衣丈も穏和です。
若干形式化した彫りくちですが、平安中期の特色をそなえた作例で、両手は檜材の、両足先は欅材で近世の、持物の宝玉・錫杖・輪光背・岩座・框座もともに後補です。
彩色はほとんど剥落し、当初は白土下地に施したものとみられているそうです。