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【恐竜の姿】
恐竜はワニやトカゲなどと同じ爬虫類の仲間です。
現在の爬虫類とは比べられない程大きな恐竜がいましたが、その理由は脚の付き方にあります。
たとえばワニの脚は、胴体から横に突き出しているのに対して、恐竜の脚は胴体からまっすぐ下にのびています。
そのため恐竜は重い体重を支えられ、大型化することが出来たのです。
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【恐竜の声】
恐竜はその恐ろしい姿から迫力のある声を出していたと想像しがちで、映画などでも雄たけびを上げているシーンがあったりしますが、他の爬虫類のワニやトカゲと同じように声を出さなかったと考えられています。
その理由は爬虫類と哺乳類の耳の構造の違いにあります。
爬虫類の耳は哺乳類に比べて微妙な音を聞き分けることが出来ないため、爬虫類である恐竜は、鳴き声で意志を伝えるようなことも、鳴くようなこともなかったのではないかと考えられています。
逆に哺乳類は恐竜がいた時代は小型の夜行性動物として進化したため、眼よりも耳が発達して鳴き声で自分の存在を知らせました。
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【恐竜の知能】
動物の脳の重さと体重の比率から、恐竜の知能はワニやトカゲなどの爬虫類と同じくらいであると予想されています。
また、恐竜の中でもティラノサウルスやアロサウルスなどの肉食恐竜と、トリケラトプスやステゴサウルスなどの植物食の恐竜を比べると、同じ体重でも肉食恐竜の方が大きな脳を持っていることから、肉食恐竜の方が知能が高かったようです。
現在でもすごく賢い方法で狩りをする動物もいるので、肉食恐竜が狩りの成功率を高めるために知能を発達さていったと考えられます。
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【恐竜の体色】
動物は眼の中に色を感じるための色視物質というものを持っていて、鮮やかな色や模様を持つ魚類や両生類、爬虫類は3~4種類の色視物質があり、微妙な色の違いを見分ける能力があります。
化石からはどんな体色をしていたかは分かりませんが、爬虫類の仲間なので鮮やかな体色や特徴的な模様を持つ恐竜もいたと考えられます。
もしかしたら地味な体色だと思われていた恐竜が、実はカラフルで鮮やかな体色の恐竜だったりするかもしれませんね(*^▽^*)
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【ティラノサウルスがいた頃の地球】
中生代白亜紀(約1億3500万年前~約6500万年前)までは、陸上の植物は主にシダ植物とイチョウやスギのような裸子植物で覆われていました。
しかし、白亜紀前半にはモクレンのような被子植物がわずかに出現し、ティラノサウルスが栄えた白亜紀の終わりには、被子植物が植物群の大半を占めるまでに広がるという大きな変化がありました。
被子植物は栄養価が高く消化しやすいため恐竜は様々に進化し、海によって分けられた大陸には、地域ごとに特徴的な恐竜が出現していました。
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【恐竜の歯】
タルボサウルスには永久歯というものがなくて、ダメになった歯は抜けて新しい歯がどんどん生えてくるので、模型のように長い歯や短い歯があってでこぼこしています。
サウロロフスの歯も植物を食べるうちに触れ合う面がだんだんすり減りますが、下から新しい歯が上がってきて絶たえず新しい面が触れ合うようになっています。
どちらの恐竜も方法は違いますが、生きるために歯を替えが利くように工夫していますね(^v^)
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【化石から時代を調べる】
繫栄した期間が短くて世界中に産出する化石を「示準化石」と呼んで地層の時代を決めるのに使われています。
三葉虫の化石も示準化石の1つで、見つかった三葉虫の種類から、地層が古生代のどの時代かが分かります。
因みに現在では技術が発展して示準化石を使わなくても、岩石の分析をすることで地層の年代を明らかにすることが出来ます。
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【化石の出来方と現れ方】
生き物が死んで海底などに沈む。
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泥などが積もって死骸が地層中に埋もれて行く。
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長い年月をかけて死骸が化石になって行く。
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地殻変動などの大きな力で土地が盛り上がる。
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雨や風などの影響で土地が削られて、化石が地上に現れる。
化石は長い年月をかけてこのような流れで出来、私たちが発見することが出来ます(^-^)
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【ヒトの肺】
ヒトの肺は大きな袋ではなくて、肺胞と呼ばれるブドウの房の様に小さな袋がたくさん集まっています。
1つの肺胞の大きさは0.1~0.3mmほどと小さく、大人1人の肺胞の数は6~7億個もの数があります。
何故1つの大きな袋になっていないかというと、小さい袋を沢山にする方が空気と触れる面積が広くなるからです。
何と大人一人の肺胞を開くと、教室の広さ(60㎡)ぐらいの大きさになります(゜o゜)
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【NKS磁石】
NKS磁石はNKS鋼という、鉄・アルミニウム・コバルト・ニッケルなどが主成分の合金を磁化して作られる強力な永久磁石です。
NKS鋼の名前の由来は「NEW KS鋼」、新しいKS鋼という意味です。
ではKSがどこから来たかというと、この磁石を開発するための研究費を提供された、住友吉左衛門さんのイニシャルのK.Sからとったものです。
開発された当時、世界一の保磁力を誇っていました。
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【みらい地球儀】
第2展示場にあるみらい地球儀は、直径1.7mもある球体に2台のプロジェクターを使って地球科学のデータなどが投映される日本初のシステムです。
京都大学と連携して製作され、「ダジック・アース」というシステムを利用して2方向から映像が投影されていて、さらにエッジブレンディングプロセッサという機器を使って、映像の境界部分を目立たなくするように調整されています。
そのため球体の270度の範囲にまで投影することが出来て、より立体的な映像になって実際に宇宙空間に浮かんでいる地球に近いものになっています。
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リニューアル以前のプラネタリウムのプロジェクターは、四角の映像の前に魚眼レンズを置いて、無理やりドームの形に沿わして投映していたため、北側が映っていませんでした。
しかし新しく導入されたプロジェクターでは、ドームの形に合わせた投映を行うことができ、北側もちゃんと映るようになって自然な見え方になっています。