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【マチカネワニ】
日本で発見された新生代(恐竜が絶滅した約6600万年前から現在)の代表的な大型動物化石です。
かなり大きなワニですね。
この化石は1964年の秋に、大阪府豊中市の待兼山にある新生代第四紀更新世(1万年前~170万年前)の地層から発見され、待兼山で出土したことからマチ力ネワ二と名付けられました。
実はこのマチカネワ二の後脚は、左右の足の骨の形が違います。
どうやらこのワニは生きている間に足を骨折したようで、骨がずれて繋がっていることから、骨折した後も長い期間生きて自然に骨折が治ったと考えられます。
骨折しても生きていられたということは、このワニはとても強かったんでしょうね。
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【デスモスチルス】
日本で発見された、新生代(恐竜が絶滅した約6600万年前から現在)に住んでいた大型哺乳類の骨格標本です。
円柱を何本か束ねたような特徴的な形の歯から、「束ねる」という意味の「デスモ」、「円柱」という意味の「スチルス」で、デスモスチルスという名前が付けられました。
名前の由来にもなっている歯は、その形から草を食べていたと考えられています。
また、骨密度の低さから水中での生活に適応していたと思われます。
ずんぐりとした体形もあって、今でいうカバに近いのでしょうか?
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【翼竜】
プテラノドンとランフォリンクスの全身模型が展示されています。
トカゲのような骨格に小さく鋭い歯が並んだ細長いあご、大きな目を持っています。
また、前肢の第4番目の指の骨が大変長く、翼を支えていたと考えられていて、「翼を持つ指」という意味からプテロダクティルス(翼竜)と名付けられました。
翼を作る皮膜の上に細かい毛の痕が見られるものが発見され、鳥と同じく恒温動物で、ハンググライダーのように飛び回って魚や昆虫を食べていたと考えられています。
こんなに大きな生き物が空を飛んでいたなんて不思議ですね(゜o゜)
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【色と光】
光は電磁波の一種で電波と赤外線、可視光線、紫外線、X線、γ(ガンマ)線があります。
これらの電磁波のうち赤外線と紫外線、可視光線を「光」と言います。
私たちの目には赤色、緑色、青色の可視光線を感じる細胞があり、光の3原色(赤・緑・青)と色の3原色(シアン・マゼンタ・イエロー)の組み合わせで、様々な光と色ができて、色に溢れた景色を見ることが出来ます。
また、電磁波は私たちの身の回りの色々なものに利用されています。
電波はスマホやテレビ、赤外線はリモコン、可視光線は照明、紫外線は殺菌、X線はレントゲン、γ(ガンマ)線はジャガイモの発芽防止など、他にもまだまだ使われています(*^▽^*)
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【2進法による数あて】
心で決めた1~63までの数字を、6つの質問に答えるだけで当てられてしまう展示品です。
パソコンが無い卓上計算機が出始めた1970年に製作されたもので、故障も少なく現役で使われています。
その数は奇数ですか?、その数は次の中にありますか? という質問が続き、2進法ならではの仕組みによって正解を出すことが出来ます。
その仕組みの解説が書いてありますが、私にはさっぱり分かりませんでした(;´∀`)
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【運動】
振り子時計にも利用されている振り子の周期や、ちょっとした仕掛けが施された振り子による砂模様、物の落ち方や落ちる速度が体験できるコーナーです。
普段はこういった物理法則を意識することは少ないかもしれないですが、改めて物理の楽しさや不思議さをこれらの装置を通して実感できます。
是非動かしてみてください(^v^)
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【フレネルレンズ】
フレネルレンズは平らなレンズですが、凸レンズと同じように姿が大きく見えます。
実は通常のレンズとは違って、のこぎり状の断面を持っています。
そうすることによってレンズを薄く厚みを一定にすることができ、材料が減って軽くなりますが、同心円状の線が入ってしまったり結像性能が悪化してしまったりなどの欠点もあります。
近づいてよく見ると線が入っているのが分かりますね(゜o゜)
そのため、灯台や投光器などの照明系レンズなどに用いられることが多く、一眼レフなどのフィールドレンズにも使われたりします。
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【気象】
大気の中で生じる雨や台風などの現象全般のことを気象と呼んでいます。
この気象を観測するために気象庁は、「アメダス」と呼ばれる観測システムを使っています。
私たちが天気予報で明日の天気が分かるのはこのおかげなのです。
「アメダス」から引用して名付けられた科学センターで開発された「くもダス」も、雲の様子をはじめとする空の様子を自動観測しています。
季節による空の変化の様子や過去の映像を見ることができ、雲のでき方の違いやくもクイズなどのコンテンツを通して、雲について楽しみながら理解することができます。
また、自分で竜巻を発生させることができる装置もあり、珍しい竜巻が出来るまでの過程を見ることが出来ます。
竜巻は渦を巻いていますが、右回転か左回転か分るでしょうか?
分からない人は、是非装置を使って確かめてみてください(*´▽`*)
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【パラボラ型空中電話器】
放物線(パラボラ)という曲線に近い形をしているため、小さな音でも遠くまで聞こえます。
これはパラボラ面に入ってきた音や光は反射して一点に集まり、反対に集まった音や光はパラボラ面で反射して出ていく性質があるからです。
ささやくような声でも離れたところではっきりと聞こえるので試してみてください。
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【音であそぼう】
音とは物が動いたり、擦れたり、ぶつかったりして出る空気の震えのことです。
気体、液体、固体を通して伝わり、波としての特徴を持っていることから音波として表すことが出来ます。
この大声測定器では、足で踏むオルガン、トランペットなどの色々な音の波形を見ることができます。
音の違いで波の形がどうなるのか、確認してみてください(*^^*)
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【不思議な原理】
これらの装置は物理の原理が利用され、遊びながら不思議な原理を体験することが出来ます。
てこの原理やパスカルの原理、滑車のはたらき、空気のはたらきなど、聞きなれないものもあるかもしれませんが、こうした原理を利用した物も多くあります。
これらの原理が何に利用されているか調べてみるのも楽しいですよ(^v^)
まずはここで遊んでみましょう。
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【電気と磁気】
電気と磁気について学ぶことが出来ます。
磁石はN極とN極やS極とS極のように同極同士だと反発し合い、N極とS極のように異極同士だと引き付け合う、磁力という力が大きいほど強い磁石ということになります。
科学センターにあるNKS磁石は磁力がとても強い磁石で、歯車やばねを使っている時計を近づけると時間が狂ってしまう程です。
コイルの近くで磁石を回して電気を作る「発電機」、空き缶やお鍋をスピーカーがわりにして音が聞ける「音の電線」、光から電気を作る太陽光電池など、さまざまな実験が楽しめます。
これらの力は電化製品などにも使われていて、私たちの生活には欠かせないものになっています(^-^)
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【気候と環境体験ルーム】
乾燥した砂漠の部屋と多湿の京都の夏の部屋があり、同じ気温でも湿度の違いで暑さの感じ方が異なることを体験できます。
どちらの部屋も気温はほぼ同じ35度前後ですが、湿度は砂漠の部屋で20%なのに対して京都の夏の部屋は70%あります。
2つの部屋に入って比べてみてください。
京都の夏の部屋の方が暑く感じるのではないでしょうか。
湿度が高くなると汗が蒸発しにくく十分な気化熱が発生しないため、体温が下がりづらいので熱く感じるのです。
同じ気温の場合、実は京都の方が過ごしにくいんですね(;´∀`)
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【元素】
元素は全ての物を形作っている基礎的な要素のことで、水素や炭素、酸素など118種類の元素があります。
大きな実物元素周期表にはこの118種類の元素が書かれていて、元素のスイッチを押すと箱の中にある元素の実物とそれが利用されている物が見られる仕組みになっています。
ただし、体にとって危険な物質は放射性物質のマークが入っていて実物展示はされていません。
また、手前にあるエレメント・サーチボックスでは元素の紹介や実験の様子を映像で見ることができ、横の展示コーナーでは炭素(C)と水素(H)と酸素(O)の3種類の元素の化合によって出来る様々な物質が展示されています。
普段見るものが実は意外な元素で出来ていて、驚くことも多いですよ。
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【色々な反応】
炎色反応のコーナーでは色が変化する炎の様子が見られる実験コーナーと、その仕組みの解説や花火大会などの様子が見られる映像コーナーがあります。
実験コーナーではガスバーナーの下に設置した装置を使って、カルシウム、銅、ナトリウム、リチウムの4種類の物質を霧状にしてガスと混ぜて炎の中に送りこんでいます。
炎色反応をおこして綺麗に4種類の色に変わります。
何の色に変わるかは、この装置を使って確かめてください(*^^*)
酸とアルカリのコーナーでは、水溶液が酸性かアルカリ性かを調べる実験をあなたの指示でロボットが行ってくれます。
酸性とは元々すっぱい味(酸味)の性質のことで、アルカリ性は酸性を打ち消す性質がありアラビア語のkali(灰
)を語源としています。
酸性とアルカリ性を見分けるためにリトマス試験紙などの指示薬を使いますが、他にもムラサキキャベツを使うことでも調べることが出来ます。
ムラサキキャベツは中性(酸性でもアルカリ性でもない)で紫色、酸性で赤色、アルカリ性で緑色になります。
家でも身の回りのものが酸性かアルカリ性か調べてみてください。
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【水の波の性質】
水に物が落ちるとその部分から波紋が広がっていきます。
そうすると水面にできる波は上下に振動しながら、横の方向に広がっていきます。
こうした水面に生じる波が、スクリーンに投影されて観察することができます。
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【結晶の世界】
結晶とは原子、分子、またはイオンが規則正しく並んでいる固体です。
その結びつき方や並び方に一定の決まりがあるため、平らな面に囲まれ、面と面との交わる角度や頂点の角度が揃った形になり、立方晶系、正方晶系、斜方晶系、単斜晶系、三斜晶系、六方晶系の6つの形に分類されます。
私たちの身の回りにある結晶は何でしょうか。
実は食塩やグラニュー糖も結晶で、虫めがねなどで見ると規則正しい形をしています。
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【ストロボと測定】
ストロボとは、規則正しい間隔で強く鋭い光を点滅させる装置のことを言います。
このストロボの光を高速で回転するものなどに当てると、人の眼の構造によって不思議な現象が起こります。
この装置でストロボの点滅を止めたり、点滅の周期を変えたりすることで見られる興味深い現象を確認できるので、是非体験をしに行ってみてください。
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【地球について】
模型や映像などを使って地球について楽しみながら学べます。
地球は太陽系にある惑星の1つで太陽から3番目の位置にあり、表面に水と、空気中に大量の酸素を蓄えていて、そのおかげで多様な生物が生存出来ている珍しい惑星です。
みらい地球儀と言う地球をイメージしやすい映像で見ることが出来るので、私たちが住むことが出来る唯一の惑星である地球の環境について、是非考えながら見てください(*^▽^*)
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【地層】
京都市南西にある西山丘陵と、京都市伏見区深草谷口町の本物の地層を剥がし取ったものが展示されています。
丘陵とはなだらかな起伏や小山(丘)の続く地形のことで、山より小さく台地より大きいものを指します。
こうして断面を見ると思ったよりも層がはっきりと見えますね。
こうした部分はその地域に海が広がったり湖になったりして、地層に大きな力が加わったために出来るんです。
地層は100万年、200万年前の地球の長い長い歴史を教えてくれる大切な年表と言えます。
人間の歴史とは比べ物にならないくらい昔ですね(゜o゜)
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【鉱物】
蛍光を出す鉱物と放射線を放つ鉱物、マグマからできた岩石が展示されています。
蛍光とは目に見えない光(紫外線)を鉱物に当てると様々な色に光り、この光のことで、鉱物の表面にある結晶によって出る色が決まっています。
放射線とはα線・β線・γ線などの高エネルギーの電磁波で、生物にとって有害なものですが、医療に活用されて役に立っているものでもあります。
マグマが冷え固まってできた岩石は火成岩と呼ばれ、マグマの冷え方が異なると粒の大きさが違ってきます。
冷え方で岩石がどう変わっているのか見比べてみましょう(^v^)
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【推理ボックス】
箱の中に入っている物の形を、箱を傾けたりして推理し、正解すると箱の中が見えます。
1つ1つ特徴を考えていくと正解にたどり着きます。
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【京都の企業展ブース】
京都の最先端企業の協力で、平成25年度から毎年7~9月に開催されている企業特別展で、特に人気のあった展示品が引き続き展示されています。
(25年度) 「Let's体感 電気エネルギーの不思議なすばらしさ!」(ニチコン)
(26年度) 「環境にやさしい太陽光発電のしくみとエネルギーの変化」(京セラ)
(27年度) 「コミュニケーションを深め,生活をゆたかにする「センサ」の科学」(オムロン)
(28年度) 「LEDが切り拓く明るい未来」(ローム)
(29年度) 「はかるとわかる 分析の科学」(堀場製作所)
(30年度) 「「はたらき」を化学する。」(三洋化成工業)
(令和元年度) 「タネはふしぎな命のカプセル」(タキイ種苗)