伏見稲荷大社
伏見稲荷大社
ふしみいなりたいしゃ
【鳥居の意味と由来】
鳥居のトンネルは参詣者がくぐることにより
清心の気を呼び起こし神の霊地、聖域を表しています。
稲荷山には奉納された大小さまざまな鳥居があり、
トリイとは「通り入る」の意ともいわれています。
朱色は古代より神聖な色とされ、特に稲荷大神の神徳である
豊穣を象徴するとされています。
『山城国風土記』の逸文によりますと、和銅4年(711年)2月初午、秦伊侶具(はたのいろぐ)が、餅を的にして矢を射たところ、白鳥になって山へ飛んでいき、降り立った場所に稲が実ったそうです。「イネ・ナリ」から「伊奈利(いなり)」と名付け神様をおまつりしたことが伏見稲荷大社の創建とされています。(※諸説あります)
1300年以上の歴史の中で様々な人の篤い信仰心によって「衣食住ノ太祖ニシテ萬民豊楽ノ神霊ナリ」と崇められ、五穀豊穣、商売繁昌、家内安全、諸願成就の神として、全国津々浦々に至るまで広く信仰されています。
【神便の狐(眷属)】
キツネはお稲荷さんのお使いだったのです!
私たちの先祖は、キツネを神聖な動物として捉えていました。それは、キツネが農事が始まる春先から秋の収穫期にかけて里に降りて姿を現し、収穫が終わる頃に山へ戻っていくため、農耕を見守る守り神のように考えられていたからという説があります。
《キツネがくわえているのは?》
キツネの像をよく見てみると何かをくわえています。
稲束や鍵、宝珠などがあります。
稲束は五穀豊穣。
鍵は、蔵の鍵だそうで富貴、豊穣、諸願成就を表しています。
宝珠は、諸願成就の象徴です。