六角堂(紫雲山頂法寺)

六角堂(紫雲山頂法寺)

六角堂(紫雲山頂法寺)

ろっかくどう

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お堂等

  • 《六角堂(本堂)》
    六角形の本堂は明治10年(1877)の再建で、正面に拝堂が付属しています。
    六角堂の御詠歌は「わが思う心のうちは六(むつ)の角ただ円(まろ)かれと祈るなりけり」です。「六の角」とは、六根(眼・耳・鼻・舌・身・意)によって生ずる六欲のことで、これらを捨て去って角を無くし、円満になること、すなわち「六根清浄を願う」という祈りを込めた形と伝えられています。
    本尊は聖徳太子の念持仏と伝える如意輪観音坐像で、秘仏とされており、厨子の前に御前立が安置されています。脇侍は、毘沙門天立像(重要文化財)と地蔵菩薩立像です。また、本堂の裏側にも多くの仏像が安置され、小窓から拝むことができます。
    平成31年(2019年)3月、本堂及び拝堂とともに京都市指定有形文化財に指定されました。

  • 《太子堂》
    境内北東の池の隅に浮かんでいる建物は太子堂と呼ばれ、六角堂を創建した聖徳太子を祀っています。またの名を開山堂ともいいます。平安時代以降、六角堂を一つの拠点として京都に太子信仰が広まっていきました。
    内部には、太子が合掌して「南無仏」と唱える二歳像、父である用明天皇の病気平癒を祈る十六歳像、仏教の受容をめぐって物部守屋と戦った姿を表す騎馬像が安置されています。

  • 《親鸞堂》
    親鸞が鎌倉時代の初め、建仁元年(1201)六角堂に参籠し、浄土真宗を開くきっかけを得たことにちなみ、親鸞の像が二体安置されています。
    一体は草鞋を履いて比叡山から六角堂へ向かう姿、もう一体は六角堂に籠もって如意輪観音から夢の中でお告げを受けている姿だそうです。

  • 《石不動》
    不動明王は、大日如来が一切の悪魔を降伏させるために身を変じた存在で、怒りの形相をとり、強い法力を持っています。
    六角堂の境内には、不動明王の石像と木像をそれぞれ安置する堂が隣接して建っています。
    石不動は安永9年(1780)刊行の『都名所図会』に描かれています。

  • 《唐崎社》
    境内の南東隅にある唐崎社は、六角堂の鎮守です。
    御祭神の唐崎明神は、「唐崎の松」で有名な琵琶湖畔の唐崎神社(滋賀県大津市)の神様で、比叡山延暦寺とも深い関係があります。
    かつては明星天子菩薩とも称していました。
    社殿には、祇園社(八坂神社)と天満宮(北野天満宮)の神様が合祀されています。

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